【報告】第1回口頭弁論期日が開かれました(2024年10月24日)

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10月24日(木)、若者気候訴訟の第1回口頭弁論期日が名古屋地方裁判所で開かれました。

原告2名が意見陳述を行い、弁護団からは改めて訴状の概要を伝えました。被告は、JERA、神戸製鋼所、他8社の3つのグループに分かれ、答弁書を提出しました。当日は、多くの方に傍聴していただき、ありがとうございました。

その後の期日報告会で、意見陳述した原告の2人がコメントしましたので、紹介します。

報告会の様子(撮影:©田嶋雅己)

原告・佐藤愛晴さん

地球温暖化はいま対処すべき問題であり、いま対処しなければ私たちの生活が脅かされること、私たちの子どもや孫世代へも影響があるという、一番伝えたかったことを、期日では伝えることができました。意見陳述では、今年の山形での豪雨災害について話しました。そこで3名の方が亡くなり、驚きと悲しみを抱きました。しかし、このことも、いつか人々の記憶から薄れていきます。そして、また別の命が、気候変動によって失われることが予想されます。気候変動による被害を、風化させてはいけない、多くの人に伝えたいと考えています。この裁判を準備していく中で、他人事ではなく自分ごとだと気づかされました。私たちの未来のためにできることを、最大限やっていきたいと思います。

原告・宮澤カトリンさん

世界では、CO2をあまり排出していない国の人々が、最も影響を受けています。また、日本でも気候変動の影響を肌で感じています。私たちや私たちの子どもは、一番被害を受ける世代です。私たちは、自分たちで声を上げて、1.5℃目標に向けて行動を起こしていく必要があります。気候変動は、正しく対策をすれば避けられると科学で証明されています。私たちは、安全に暮らしたいのですが、その権利が被告のCO2排出で脅かされています。各発電事業者は、2035年度までのCO2排出の削減目標を立てておらず、大切な目標なのに本当に信じられません。短期的な利益のために、環境が破壊されることを許してはいけません。裁判所には、現状を受け止めていただきたいです。ぜひ、引き続き応援をよろしくお願いします。

 

第2回口頭弁論期日は、2025年2月18日(火)14時から予定されています。
引き続きの応援のほど、どうぞよろしくお願いします。

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